
乾燥肌(ドライスキン)は、皮膚の水分と油分の両方が不足してかさかさになるお肌です。皮脂膜がきちんとできないため、水分蒸発を防ぐ機能があまり働かず、お肌はどんどん乾燥してしまいます。
乾燥肌は、皮脂の分泌量が少ないため、ニキビや毛穴のトラブルはあまり多くありません。しかし、乾燥した肌は外部のダメージを受けやすく、内部の水分を失いやすいので、しわができやすく、お肌の老化につながります。
乾燥した皮膚では、角質がうまく剥がれ落ちることができなくなります。それは、角質細胞をつなげているデスモソームという物質が、水分が足りないと分解されなくなり、いらなくなった角層がうまく剥がれ落ちなくなるからです。角層がはがれずにたまっていくとくすみの原因になります。また、乾燥した皮膚がかさつき、ざらざらするのは、このようにデスモソームがうまく分解されないためです。
乾燥肌の方は、汚れを落とすとともに、足りない皮脂を補うことが大切。
無添加石鹸はしっとりタイプのシアバターが特におすすめです。
初めにお湯でお顔をよく洗い、汗やほこりをしっかり落とします。
お湯の温度を上げすぎないことがポイント。ぬるま湯を使います。
手が汚れているようならば、先に軽く無添加石鹸をつけて、まずは手をきれいに洗いましょう。
つぎに、無添加石鹸をよく泡立てます。
お肌に泡をのせて、ころがすように皮膚の表面を洗います。
皮脂の出やすい額、鼻、顎などを中心に、ほほは軽く洗います。
指の腹で円を描くように、力を入れないように気を付けて、ごしごしこすってはいけません。
そして、生え際やあごなどに無添加石鹸が残らないように気を付けて、すすぎは丁寧に行います。たっぷりのお湯で10回以上すすぎます。
よくすすいだら、柔らかいタオルをお顔に押し当てるようにして水分を取ります。
強い洗浄成分を使ったり、1日に何度も洗顔したり、と皮脂を必要以上に取り去りすぎないこと。乾燥肌の方が1日に2回以上、つまり朝晩まじめに洗顔料を使って洗顔するのは自殺行為です。
夜しっかりとメイクを落としたら、朝はぬるま湯で洗顔するだけで充分です。石鹸を使った洗顔は1日1回までに。
水分を拭き取ったら、すぐに化粧水をつけて、お肌から水分が逃げていかないようにしましょう。オーガニックローズ化粧水が特におすすめです。
手に取った化粧水を手のひらになじませて、お顔にのせます。
お肌が欲しがっていると感じたら、2度、3度と重ね付けするのも効果的です。
化粧水の大部分を占めるローズウォーターには、抗菌作用があるので、ニキビにも効果的です。しっかりと保湿することで、余分な角質取り除かれ、ニキビができにくくなります。
ドクターズオーガニックの化粧水にはヒアルロン酸、トレハロース、グリセリンが配合されていて、お肌をしっかり保湿します。
保湿成分を充分に補給すること。デスモソームがきちんと分解されれば、やがてくすみがきえてお肌の柔らかさやつやが戻ります。
皮脂のバランスを整えるフレッシュ、肌荒れを改善するクリアがお勧め。
化粧水で整えたお肌に、オイルを補い、乾燥を防ぎましょう。
オイルをほんの1~2滴、手のひらに取り、手のひらになじませてそっとお肌にのせます。
つける量は、お肌にしっかりしみこむ程度で充分です。
油分を十分に補って、補充した水分が逃げないようにすること。その役目を果たすのが、オイルや乳液、クリームです。
また、バランスの良い食事で、お肌の隅々まで栄養がいきわたるように心がけることも大切です。