オーガニックホホバオイル
起源植物 | Simmondsia chinensis |
産地 | イスラエル |
採取方法 | 低温圧搾法 |
使用部位 | 種 |
オーガニック認証機関 | ACO、USDA |
比重(20℃) | 0.864 |
鹸化価 | 97.3 |
ホホバの実からから搾られた油です。
原産地はアメリカ合衆国の南西部からメキシコ北部。
常温で液体なのでオイルと呼ばれていますが、成分はロウ(ワックス)が80%を占めていてホホバワックスともいいます。
民間薬、化粧品として
アメリカやメキシコの先住インディアンが、砂漠の強い日差しや砂嵐から皮膚を守り、傷ついた皮膚、髪の手入れをするために使っていました。べたつかずさらりとした使い心地なので、現在はスキンケアオイルとして人気があります。
ワックス成分が多いオイル
パルミチン酸(C16:0) | 0.96% |
パルミトレイン酸(C16:1) | 0.24% |
ステアリン酸(C18:0) | 0% |
オレイン酸(C18:1) | 4.49% |
エイコセノ酸(C20:1) | 74.23% |
ベベン酸(C22:0) | 0.21% |
エルシック酸(C22:1) | 14.73% |
ワックスがおよそ80%を占めるので、大変酸化しにくいのが特徴です。
ワックスは低い温度で固まることが多いのですが、ホホバオイルは室温では液体です。
ワックスとは通常炭素数が20以上の大きな脂肪酸と一価または二価の高級アルコールが結合したもののことをいい、植物油の主成分グリセリドとは構造が異なります。
ホホバオイルと皮脂のワックスエステル
ヒトの皮脂にはワックス成分がおよそ20%含まれていますが、その全容はまだ明らかになっていません。
ヒト皮脂のワックスに含まれるサピエン酸は、パルミトレイン酸と二重結合の位置だけが違う構造をしていますが、ヒトの皮脂にのみ存在する特異な脂肪酸です。
このような特殊なヒト皮脂のワックス成分をホホバオイルが補充できるものかどうか、今のところはまだ解っていません。